腎臓病とは
腎臓に急性、慢性に様々な原因で障害を受ける事による病気の総称です。対象疾患は、急性および慢性腎炎、ネフローゼ、IgA腎症、糖尿病や膠原病性腎症、急性および慢性腎不全、維持透析合併症など全般的に当院で診断・加療する事ができます。
健診などでの尿検査異常(尿蛋白や尿潜血陽性)の精査、また患者様ご自身の尿の泡立ちが多い、匂いが臭いなどのお悩みについても気軽にご相談ください。
Medical
高血圧、腎臓病はお互いに深く関係し、さらには心血管病を合併しやすいです。
高血圧患者数は約4300万人の国民病、慢性腎臓病は患者数約1330万人の新しい国民病と言われています。腎障害の存在(アルブミン尿、蛋白尿、血尿などの存在)、腎機能の低下のどちらかあるいは慢性的に続く状態の事を言います。
腎臓に急性、慢性に様々な原因で障害を受ける事による病気の総称です。対象疾患は、急性および慢性腎炎、ネフローゼ、IgA腎症、糖尿病や膠原病性腎症、急性および慢性腎不全、維持透析合併症など全般的に当院で診断・加療する事ができます。
健診などでの尿検査異常(尿蛋白や尿潜血陽性)の精査、また患者様ご自身の尿の泡立ちが多い、匂いが臭いなどのお悩みについても気軽にご相談ください。
腎疾患の3大特徴は、血尿、蛋白尿、高血圧であり、特に蛋白尿と高血圧は腎疾患の進行に関与する重大な危険因子です。その他、尿の泡の多さ、貧血症状、倦怠感、浮腫み、夜間頻尿などの症状を呈する事があります。
進行した場合には尿毒症といって、老廃物を体の外に排出する事ができなくなります。体に溜まった老廃物は有毒物質となり、体の不調(倦怠感、食欲低下、感染症など)や認知力や判断力の低下、ひいては意識障害をもたらし、放置すると命を落とす危険性もあります。
腎臓病の診断アプローチに重要なのは、詳細な問診(既往歴、家族歴、発熱や咽頭炎などの先行症状の有無)、身体所見(血圧、浮腫、血管雑音など)、採血・検尿結果の手順をきっちり踏む事で、総合的に判断できます。必要によって、連携病院にご紹介し腎生検などを行って頂くケースもあります。
実際の治療や管理はその原因より様々であり、一概にのべる事はできませんが、腎臓内科専門医として、大学病院や地域基幹病院と同じ水準の加療を行えます。
高血圧はその原因により、本態性高血圧と二次性高血圧とに分けられます。約85%~90%は本態性高血圧であり、血圧上昇の原因は、遺伝的素因、生活習慣、体重、ナトリウム摂取量、ストレスなど複数の要因が絡みあって原因が同定できません。
残りの約10~15%が二次性高血圧で、その種類には表1が挙げられます。血圧上昇の原因が同定でき、適切な診断と治療により治癒・改善が期待できます。しかし、適切な診断がなされないと治療抵抗性高血圧の原因となり得ます。
二次性高血圧の診断には、診断基準や特殊なホルモン採血検査など専門的知識が必要になり、院長は高血圧専門医として検査、加療が可能です。
組織 | 疾患 |
---|---|
腎臓 | 腎実質性高血圧症 腎動脈狭窄症 腎血管炎 |
副腎 | 原発性アルドステロン症 褐色細胞腫 クッシング症候群 |
その他の分泌臓器 | 甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症 副甲状腺機能亢進症 巨人症 |
その他 | 大動脈縮窄症 薬剤性(ステロイド、ピル、シクロスポリン、非ステロイド系消炎鎮痛薬など) 睡眠時無呼吸症候群 妊娠中毒症 その他、Liddle症候群などの先天異常 |
患者様の内服加療は、ガイドライン通りにはいかないものです。治療する意義を理解して頂きながら、年齢や基礎疾患に応じた目標血圧を維持できるように一緒に取り組んで頂きます。
図1:初診時の高血圧管理計画
(高血圧ガイドライン2014より抜粋し一部改変)